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〜竹刀の取扱いについて〜

竹刀は「竹刀」として使うものです。
稽古を始める前、稽古の途中、稽古後はかならず竹刀を点検する習慣をつけることが大切です。また、こわれたらすぐに交換できる竹刀を用意しておく必要もあります。ですから、竹刀は2本用意しておくのが良いでしょう。
 また竹刀を人に貸したり、人から借りたりするのは良くありません。それは、竹刀は稽古や試合中に壊れやすいものですし、また、他人に適している竹刀はあなたにとって適した竹刀とは限らないからです。
昔「刀は武士の魂」と言われたようですが、まさにその通りで「竹刀は剣士の魂」です。竹刀がなくては剣道はできません。大切に扱うことを心がけましょう。


「安全に稽古をするために」

1.まじめに真剣に稽古すること
 ふざけた態度、いいかげんな気分で稽古していると、稽古の効果が上がらないだけでなく、普段より疲れますし、思わぬ事故が発生します。
 次にも書いてありますが特に竹刀をふざけて使うのは厳禁です。稽古は緊張して、気合を入れて、精一杯やることが大切です。

2.剣道具は整理整頓して、本来の目的で使用すること
 凶器ともなる竹刀を使用している剣道は、それゆえに剣道具が壊れたときは、すぐに修理しなければなりません。最悪の場合、思わぬ怪我をしてしまいます。
 現象としては、竹刀のささくれ(※)や破損、面紐や小手ひも、胴ひも、垂ひもがほどけたり切れたり、胴の乳皮が切れるということが考えられます。剣道具の整備には、念には念を入れて注意して取り扱いましょう。

 またおもちゃのように剣道具を取り扱ってはいけません。剣道具はあなたを守る命綱としての「防具」です。「道具」ではありません。
 特に剣道で心がけていきたいのは、竹刀を杖代わりに使ったり、むやみに振り回さないことです。ささくれ(※)などをおこしたり、破損したりするどころか、相手に怪我をさせてしまいます。竹刀はひとつ間違うと「凶器」にもなってしまうのです。

※ささくれ
 →竹刀の竹の繊維が飛び出すこと。飛び出した繊維が面や床などに飛ぶことによって、目の怪我や足の怪我などを起こす危険性があります。

3.竹刀のささくれの処理
竹刀は乾燥した竹を素材にしてるため、稽古をしていれば必ずささくれができてしまいます。ですから、稽古の前・途中の空き時間・稽古の後には必ずチェックするようにしましょう。
ささくれを見つけたら大小に限らず、絶対に処理を行って下さい。専用のささくれ取りの器具もありますが、小さなささくれならガラスやペーパーで取り除くことができます。
大きく裂けたり、割れてしまっている場合は、速やかに交換して常に危険や不安の無い状態にしておいて下さい。

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